表現することとは正反対
叩かれて育った子どもは、友だちに対して攻撃的 になったり、校内暴力を起こすと言われてもいます。 またお母さんが自分の思いどおりの行動を子どもにさせたいという場合に、そ鋤 「思いどおり」が、はたして子どもの発達に役立つかどうかについても考えてみなければな りません。 すでに「自発性」の章でいろいろと話したように、自発性が発達するためには、いたず ら、反抗、おどけ、ふざけ、友だちやきょうだいとのけんかが必要です。そうなれば、いた ずらや反抗のできる子どもが「よい子」ということになるわけです。ところが、とくにわが 国のお母さんが子どもに望んでいることの第一が、「すなお」です。この「すなお」は、自 分の気持ちを「すなおに」表現することとは正反対です。お母さんの言うことに対する服従1『、Jも 」。【〕 を意味します。屈従といってもよいでしょう。親の命令にすなおに服従・屈従している子ど もは、自発性の発達がおくれていますから、意欲も乏しい状態にありますし、「思いやり」 の心も発達しません。